2005/06/30

e農業日誌

 食の安全のために今、トレーサビリティ(生産履歴管理)は欠かせないものになっている。これは食品の生産、加工、流通のあらゆる場面で、農産物の生産履歴をいつでも取り出したり提示できる仕組みのことを言う。消費者は売り場で、携帯電話を使ってその情報を確認することもできるようになっている。

 三菱電機エンジニアリング(東京都千代田区)の「e農業日誌」は、トレーサビリティに対応しながら、農作業の効率的な運営・管理を支援するソフト。作業計画やその実績記録をカレンダーに入力したり、確認することができるほか、作業内容だけでなく使用農薬、使用資材、肥料、資材などの記録も可能だ。

 情報の記録は携帯電話やパソコンなどから入力でき、データは組合や法人などへ送信して集計、管理、帳票出力、分析ができるようになっている。

 そうした一連の作業は、農産物の品質改善や生産性向上につながる、と言われている。しかしそれだけではなく、生産履歴などの情報を消費者の携帯電話などに開示することで、商品の信頼度を増し、農産物や産地をブランド化することができる良さがある。

 情報を閲覧するには、売り場に並んでいる商品に添付されたQRコード(2次元コード)をカメラ付き携帯電話で取り込む。情報が格納されたサイトのURLが表示されるので、それをクリックすると、使用農薬や使用資材、肥料、資材など生産履歴が現れてくる。

 e農業日誌がすごいのは、そうした文字情報だけでなく、産地を示す地図までも表示され、★印で「ここで採れました」と示してくれる。さらに念入りに「ここで栽培しています」と写真で産地を見ることもできる。

[メモ]
「e農業日誌」は、楽天のショッピングサイトの中にある同社の「e・生活SHOP」ページで購入できる。URLはhttp://www.rakuten.co.jp/mee/

2005/06/01

携帯電話カメラ用コンバージョンレンズ

 カメラ付き携帯電話のカメラも今では望遠や接写機能を持ったものも少なくない。でも、もっと本格的なカメラライフを楽しむには、携帯カメラ用のコンバージョンレンズが必要になる。カメラ付き携帯電話のカメラ部分に取り付けて使うのだが、東急ハンズやヨドバシカメラなどへ行くと、いろんなメーカーのレンズが並んでいるのが目に入る。どれを買えばいいのか迷ってしまうほどだ。

 その中から手に取ったのがトダ精光(埼玉県戸田市上戸田1-9-3)の「携帯電話カメラ用マグネット式コンバージョンレンズ」(写真1)。望遠(2倍)と広角(0.5倍)、接写(4倍)の3機種があって、価格は2480円(税込)前後のようだ。フレームはアルミボディーで、光学式レンズを採用している。

 接写レンズを試してみることにした。まず接着用リングを携帯電話のカメラレンズ孔の上に貼り付け、磁石が着いたコンバージョンレンズを装着させる。携帯のカメラレンズ孔の種類によっては接着できない端末もあるから注意が必要だ。装着できる携帯は、レンズ孔の内径が9mm、外径は13mmで、装着用リングが接着できる機種。

 ここで気になるのが携帯電話への磁石の影響だが「特殊マグネットを採用しており、機器に影響は与えない。実用新案も取得済だ」(同社)という。
 画像はどうだろうか。カメラ素人の筆者が撮影した写真(写真2)でも、何とか見られる。これだと出かけた先で、見つけた商品などを接写するのに活用できそうだ。

[メモ]
トダ精光はデジカメのレンズ部に被せて簡単に着脱できるマクロレンズで実績があるメーカー。国内外で商品を供給している。携帯カメラ用は全国の東急ハンズやセブン?イレブンで販売している。レンズの大きさは25φx10mm(長さ)、質量は12g。http://www.toda-seikoh.jp/index.html  (05.05.13)