ケイタイでまちぶら
大阪・ミナミの長堀、心斎橋、南船場地域を魅力ある街にするために、さまざまな取組みがNPOの長堀21世紀計画の会などによって行われている。その活動の一環として、KDDIが開発したRFID携帯電話の試作機を使った歩行者ナビゲーションや店舗ガイドの実証実験が、このほど同地域で行われ、筆者も体験してきた。
「次世代まちぶら実験」と名付けられたこの実験は、参加店舗の店頭に貼付した非接触IC内蔵シールにRFID携帯電話かざすと、歩行者ナビゲーションや店舗ガイドをしてくれるサービス「ながほりナビ」の実現へ向けたもの。KDDIと長堀21世紀計画の会、H&Qコンソーシアム、アルプス社、ミネルバが連携して行われた。
筆者はまず、実験事務局でRFID携帯を借受け、端末の操作方法などの説明を聞いて、表へ飛び出した。ところが携帯の画面上の地図にある目的地を示す矢印を現在地と間違えて、まったく逆の方角へ歩き始めるといった失敗もあった。これは歩いている位置を携帯画面上にリアルタイムで表示してくれる、KDDI・auの歩行者向けナビゲーションシステム「EZナビウォーク」と同じ機能がRFID携帯に搭載されていると勘違いしたのが理由だった。
しかしその後は順調に、登録した目的地へとたどり着けた。道すがらファーストフード店、物販店などの店頭に貼ってあるシールを見つけては、端末をかざして情報を吸い取っていった。
携帯をかざして決定ボタンを押すと甲高い音で情報収集完了を知らせてくれた。次に現れた”ホームページ表示”のボタンを押すとURLが表示され、その店舗を案内した携帯サイトへとつながる。シールを探すのに手間取ったりしたが、慣れると楽しみながらの街歩きを体験することができた。
[メモ]
将来はRFID携帯電話も、EZナビウォークと連動させたり音声ガイド機能を取り入れるなど、誰でもが使い易い街歩きシステムへと進化していくものとみられている。
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