携帯の文字変換ソフトにご注意!
携帯電話の文字入力も昔に比べるはるかに便利になったものだ。入力した文字から使用頻度に応じて変換候補を予測して表示してくれる「予測変換機能」や、単語を入力すると次の単語を予測して候補選択に挙げる「入力予測機能」が搭載されるようになったからだ。
パソコン向けに作られたサイトを見やすく表示してくれる京セラのPHS「AH-K3001V」(ウィルコム)は、モバイルWnnV2という漢字変換ソフト辞書を搭載しており、すべての文字を入力しなくても、予測して変換候補を表示してくれる。ツーカーグループの「TK41」(京セラ)は、バックスの漢字変換ソフトCompact-VJEを採用し、入力された文字から仕様頻度に応じて変換候補を予測する。
近くauから発売されるCDMA1x WIN端末「W31K」(同)に組入れられている変換ソフトはAdvanced Wnn V2だが、たとえば返信メールの文字入力をする時、受信メールにある単語が優先的に候補に表現されるという。
これらをうまく使うと、少ないキー操作で入力でき、素早くメール作成ができる。長文でも肩が凝ることがないなど、良いこと尽くめだ。
しかし喜んでばかりではいられない。頻繁に入力している文字が最初に出てくるために、どんな内容のメールを誰に送っているのかを推測されてしまいかねない。第三者に見られたくないと思って、メールの送受信記録はコマめに消去している貴方も、便利な変換・入力予測がアダとなって知られてしまうことも。
奥さんに「こ」と入力されて、「恋しい恋しい」なんて変換候補の中に出てくるようなことがあると、家庭争議なんてことも”予測”される。日毎にパソコンに近づいて賢くなっている携帯電話だけに、侮れない奴だ。
[データ]
「モバイルWnnV2」「Advanced Wnn V2」は、オムロンソフトウェアが開発した入力予測ソフト。NTTドコモ、ボーダフォンの携帯にも採用されている。WnnV2は、口語文の変換効率を高めるなど学習機能を強化。基本辞書(約5万語)だけで変換精度90%以上を実現する。
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