2005/08/01

FOMAプラスエリア

 どこでも使えなくては電話じゃない。今まで利用エリアが狭いと言われてきたNTTドコモの第3世代(3G)携帯電話「FOMA」だが、それがこのところ急速にエリア拡大をしており、基本的に「どこでも使える」携帯電話になってきた。筆者が住む関西では、大阪市営地下鉄をはじめ神戸市営地下鉄でも全駅でFOMAは使えるし、今までは難しかった山間部での利用も可能になってきている。

 とりわけ山間部での利用に貢献しているのは、「FOMAプラスエリア」という800MHz帯を使ったFOMAのサービスエリアの新設だ。ほとんどの都市は今までFOMAが使っていた2GHz帯でカバーしているが、これまでムーバ向けに利用されていた周波数帯域800MHz帯の基地局を山間部などに設置して、ムーバのように広範囲にFOMAを利用できるようにしている。

 たとえばNTTドコモ関西は6月には、兵庫県朝来市生野町の黒川字本村地域と和歌山県日高郡みなべ町の土井・広野地域でFOMAプラスエリアの拡大を行っている。いずれも山間部である。NTTドコモ中央の関東エリアでは、奥多摩や日光・中禅寺湖の奥、富士山近辺などでも使える。

 901iSシリーズ以降の対応端末を使えば、これの恩恵にあずかれるわけだが、それだけでなく今までFOMAが使っていた2GHz帯もちゃんと使えるため、どこへ行っても不便を感じることがなくなったと言える。

 ドコモは700iSシリーズでもこのプラスエリア対応させており、7月28日から発売されている「SH700iS」(シャープ製)=写真=も、FOMAプラスエリアに対応している。しかもこれはボディカラーは、夏休みに山へのレジャーにはピッタリなクールホワイトとプラム、スポーティーブルーの3色。エリアが広くなったFOMAを思う存分楽しんでみたらどうだろう。

[メモ]
 SH700iSは被写体へのアングルを合わせやすくした新機構を採用しているほか、本体の側面には独立したムービーボタンを装備。撮影した動画にはテロップ入れやアフレコなどの加工もできるようにしている。