おまけになった携帯ゲーム
ジュースのペットボトルに小さなシールがひとつ。これをめくると中からは、なにやら細かな数字と携帯サイトのURLが出てきた。サイトにアクセスして入力して見ると、なんと今度はゲームのダウンロードサイトにつながるではないか。
これが今、企業の間で盛んに利用されている販促キャンペーン用の”おまけ”である。ダウンロードすると好きなだけゲームが楽しめるようになっている。
飲料水メーカーに限らず、いろんな企業が商品販促などの一環として用いている手法だ。携帯電話で遊べるゲームがタダで手に入るならば、と思わずその商品に手を出してしまうユーザーも少なくないはずだ。
タダのおまけといっても内容は立派なゲームだ。アクション、タイピング、パズル、シューティング、スポーツ、バラエティなどいろんな種類のゲームが揃っている。
おまけゲームの開発で実績のあるエボルブ(大阪市)は、月々2万円で、29種類のゲームの中から1タイトルを提供するといったサービスを始めている。基礎となるゲームに、オリジナル画像を使った特注オリジナルパッケージである。
このほかにも、29種類の中から好きなゲーム5タイトルを利用して月々5万円といったプランもあるという。いずれも「発注いただいてから約7日で納品します」と、緊急のキャンペーンにも対応できる態勢をとっているそうだ。
同社は今まで、NTTドコモのiモード対応のゲームだけを提供してきたが、「その他の携帯にも対応したゲームを」といった企業の要望に応じて、auやボーダフォンの携帯電話でも遊べるようにしたという。
雑誌の付録やお年玉年賀状の景品などに、こんな携帯用ゲームが付いているのも時代を反映していておもしろいかもしれない。
[データ]
29種類のゲームの中にはアクションゲーム「空を飛びTai!」やシューティングゲーム「SPACE TIGER」、アクションRPG「Alien Buster」、シンプルなブロック崩しゲーム「Block breaker SE」、ライディングゲーム「THRASH RIDER」などがある。
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